最近忙しくてニュースを見てなかったが、今日になって押田明子さんのブログで知った。まだあの裁判も、そしてご遺族の苦しみも続いていると。
リンク: NIKKEI NET:社会 ニュース.
最高裁、欠席弁護人に出頭命令・山口の母子殺害
山口県光市の母子殺害事件で、殺人罪などに問われた当時18歳の少年だった被告(24)=1、2審無期懲役=の弁護人が14日の上告審弁論に出廷しなかった問題で、最高裁第三小法廷(浜田邦夫裁判長)は17日までに、安田好弘弁護士ら弁護人2人に対し、改めて指定した4月18日の弁論に出頭し法廷にいるよう命じる「出頭在廷命令」を出した。決定は15日付。
命令は、刑事裁判の審理迅速化のために、昨年11月施行の改正刑事訴訟法で新設された手続きで、発令は地・高裁も含め初めて。同小法廷は弁論欠席を「極めて遺憾」としており、制裁規定のある命令を発動することで、確実な開廷を弁護人に強く迫った形だ。
事件は、死刑を求刑した検察側が上告し、同小法廷は弁論を開くことを決定。弁論が開かれると1、2審判決が見直される可能性があるため、犯行時少年への死刑適用の是非を巡り、注目されていた。
リンク: 遅延防止で初の出廷命令、光母子殺害被告の弁護士に…最高裁 : 週間ニュース : 九州発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).
(一部引用)
出頭在廷命令を受けたのは、安田好弘(第2東京弁護士会)、足立修一(広島弁護士会)両弁護士。
この事件では、死刑を求める検察側の上告を受け、最高裁が昨年12月、弁論期日を今月14日に指定したことで、死刑を相当とする判決になる可能性が生じた。
ところが上告審を担当していた弁護士2人が今月6日に辞任し、代わって、死刑廃止運動に取り組む安田弁護士らが就任。14日の弁論を「日本弁護士連合会が開催する模擬裁判のリハーサルに出る」との理由で欠席した。
右の「JETお勧め本」に入れてある「裁判官が日本を滅ぼす」の中にこの事件のあらましと裁判の顛末、ご遺族の証言が載っている。以下はそのさわりの部分。
1999年4月14日、山口県光市でエンジニアとして新日鉄に勤務していた本村洋さんの妻、弥生さん(23)と娘の夕夏ちゃん(11ヶ月)が、水質検査を装って進入した福田孝行(18)に殺害された。弥生さんの首を絞めて殺害後、死後レイプし、傍らで泣く夕夏ちゃんも床に叩きつけた上、用意していた紐で絞殺するという残忍な犯行だった。
事件当時、私は既に結婚していた。子供はまだいなかったが、仮に自分の妻や子供がこのような事になったらどうするのかと考えたことを覚えている。そして子供が出来て、この犯人に対する怒りは更に増している。
被害者には、殺されなければならない理由は全く無かった。ただ、犯人の欲望のためだけに殺されてしまった。そんなことが許されていい筈はない。犯人にはそれ相応の罰が与えられなければならない。それが、あたり前のことだと思う。
ところが、現実は違う。1、2審では共に無期懲役。「刑事責任は極めて重大だが、更生の可能性はある」らしい。福田は犯行当時18歳になったばかり。「無期懲役」とは言っても「何年か後の仮出獄」前提であり、「相応の罰」には程遠い内容だ。
「更生の可能性」についても極めて怪しい。1審判決後に福田が拘置所から友人に送った手紙が控訴審で証拠として提出されているが、ひどい内容である。全く反省しているようには見えない(この辺りは是非、前述した「裁判官が日本を滅ぼす」を読んでもらいたい)。
その裁判が、まだ行われている。検察側は死刑を求刑して上告、「1、2審判決が見直される可能性がある」という状況だ。そこで「死刑廃止運動のリーダー的存在」と言われる(ググると出てくる)安田好弘弁護士がとった行動が、このニュースである。そこには「死刑判決を出さないためには何でもする」という意図が垣間見える。
「死刑の是非」については別に論じて構わないだろう。でも今は現実に「死刑制度」は存在している。その中で死刑判決を出さないためには、「死刑は妥当ではない」ことを証明するための弁護をしなければならない。「弁論に出廷しない」という行動はそれとは逆である。そして自分でも「死刑は妥当ではないことを証明できない」と思うのなら、そもそも弁護を引き受けないことだ。
尚、asahi.comには記事の最後に下記のような一文が。
リンク: asahi.com: 安田弁護士らに最高裁が出頭在廷命令 山口・母子殺害?-?社会.
(一部引用)
安田弁護士らは弁論期日の約2週間前に選任された。準備のため期日の延期を求めたが受け入れられなかった。
「安田弁護士は悪くないんだよーん」ということをさりげなく書いている。でも、山口新聞ダイジェスト2006年3月15日だとこんな書き方。
光の母子殺害上告審弁論 弁護人欠席で延期
光市の母子殺害事件で、殺人罪などに問われた当時18歳の元少年(24)の上告審弁論が14日、最高裁第三小法廷で予定されていたが、弁護人が欠席したため開かれなかった。浜田邦夫裁判長は法廷で「なんら正当な理由がない不出頭は極めて遺憾だ」と異例の見解を表明した。最高裁などによると、元少年を担当していた弁護士2人が今月初めに辞任。直前に選任届を出した安田好弘弁護士ら2人が「準備期間が必要な上、14日は日弁連で研修用模擬裁判のリハーサルがあり出頭できない」と延期を申し立てたが、最高裁が却下した。以降連絡が取れない状態が続き、13日午後になって、出頭できないとのファクスがあったという。
どう見ても引き伸ばしでしょ。
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